電気分解
電気量
1C(クーロン) : 1Aの電流を1秒(s)間流した時の電気量
1〔C〕=1〔A〕・1〔s〕だ。
| 〈例題〉 2Aで2時間通電しました。流れた電気量は何Cでしょう? 〈解説〉 2×2×3600=14400〔C〕 答 14400〔C〕 |
Fとは何か?
電気と化学を結びつけるキーワードは96500〔C/mol〕=1〔F〕である。
1Fとは1molの電子が持つ電気量のことである。
例えば、Ag+というイオンが1molあったとして、これを金属として析出させるためには1molのe-があればよい(1F)。
Ag+ + e- → Ag (1Fで1molのAgが析出)
Cu2+などの2価の金属を1mol析出するために必要な電気量は2molのe-である。つまり、2Fと考える。
Cu2+ + 2e- → Cu (2Fで1molのCuが析出)
電池と電気分解の問題の違い
電気分解は電気を流して物質を分解することである。
電池は物質が化学反応することで電気をとり出す装置のことだ。
〈例題〉
2Aで2時間通電したら何Fか?
〈解説〉
2〔A〕×2〔時間〕×3600〔秒〕=14400〔C〕
14400/96500=0.15〔F〕
答 0.15〔F〕
電気分解
電気分解によって、何が発生(析出)するかは下記優先順位に従う。
電気分解により発生する物質の優先順位
| 陽極(酸化反応) | 陰極(還元反応) | |
| 1位 | ハロゲン(Cl-、Br-)が変化 〈例〉NaCl、CuCl2 2Cl-→Cl2+2e- | Cu2+~Ag+が変化 〈例〉CuSO4、AgNO3 Cu2++2e-→Cu |
| 2位 | OH―が変化 〈例〉NaOH、KOH 4OH-→2H2O+O2+4e- | H+が変化 〈例〉HCl、H2SO4 2H++2e-→H2 |
| 3位 | 水分子が変化 (SO42-、NO3-は変化しない) 〈例〉CuSO4、AgNO3 2H2O→O2+4H++4e- | 水分子が変化 (K+~Al3+は変化しない) 〈例〉KCl、NaCl 2H2O+2e-→H2+2OH- |
例えばCuCl2を電気分解すると陰極でCuが析出し、陽極でCl2が発生する。
NaOHを電気分解すると陰極でH2と陽極でO2が発生する。
ただし、陽極がAgかCuであれば溶出する(陽極が溶ける)。


