異性体
分子式は同じであるが構造式の違うもの同士を、互いに異性体であるという。
構造異性体

上記のように、それぞれの原子の配置が異なる異性体のことを構造異性体という。構造異性体以外には立体異性体(シス‐トランス異性体と光学異性体)がある。

構造異性体でよく出るのは、アルケンとシクロアルカン、アルコールとエーテルである。


シス‐トランス異性体(幾何異性体)
アルケンは二重結合が回転しないためにシス‐トランス異性体が存在する。
例えば、2‐ブテンで説明しよう。左と右の化合物は異なる化合物である。
左をシス‐2‐ブテンといい、右をトランス‐2‐ブテンという。

二重結合にはシス-トランス異性体が存在するものがある


上記の化合物はシス-トランス異性体である。

←このように二重結合を形成するどちらかの炭素に同じものがある場合は、幾何異性体は存在しない。
cis(シス):ラテン語で「こちら側に」「同じ側に」
trans(トランス):ラテン語で「向こう側に」「反対側に」
シス‐トランス異性体のよく出る例

ジカルボン酸であるフマル酸とマレイン酸のうち、シスのマレイン酸は2つのカルボキシル基(─COOH)が近いため、H2Oがとれて無水物となる。
光学異性体
不斉炭素原子をもつ化合物には2種類の異性体が存在する。これを光学異性体という。不斉炭素原子は4つの異なる原子、または原子団と結合している炭素のことをいう。



