油脂とセッケン

油脂

油脂の構造 高級脂肪酸とグリセリンC3H5(OH)3のエステル

 油脂は、炭素数が多いほど融点が高く、二重結合が多いほど融点が低い。また常温で固体のものを脂肪、液体のものを脂肪油という。不飽和脂肪酸を多く含む油脂は、酸化により固まりやすく、このような油を乾性油という。。脂肪油に水素を付加させ常温で固体にした油脂を硬化油(例:マーガリン)という。

油脂のけん化 油脂は強塩基と反応してグリセリンと高級脂肪酸の塩(セッケン)を生じる。

C3H5(O-CO-R)3+3NaOH → C3H5(OH)3+3R-COONa
油脂                            高級脂肪酸のナトリウム塩(セッケン)

セッケンと合成洗剤

セッケン 
水溶液は加水分解により弱塩基性を示す。Ca2+やMg2+と難溶の塩を生じるため、Ca2+やMg2+を多く含む硬水中では使用できない。

セッケンは界面活性剤で、セッケンの分子は水面で疎水基を上に向けて並び、水の表面張力を弱める。水中では疎水基を内側にして集合し、ミセルを形成する。

乳化作用:油にセッケン水を入れると、セッケン分子は疎水基を油滴に向けて油滴を取り囲み、油は小さな粒子となって分散する。(乳濁液

合成洗剤 合成洗剤における親水性の部分は-SO3-Na+からなり、その水溶液は中性を示す。Ca2+やMg2+とは難溶の塩を生成しにくいため、硬水中でも使用できる。

【問題1】油脂の性質について正しいものはどれか。

【問題2】セッケンと合成洗剤に関する記述として正しいものはどれか。