多糖類
多数の単糖類が縮合を繰り返してできた天然高分子化合物。還元性は示さない。
| 性質 | 単量体 | ヨウ素デンプン反応 | |
| デンプン | 分子はらせん構造をもち、ヨウ素デンプン反応を示す。 熱水に溶けてコロイド溶液となる。 ・アミロース (熱水に溶ける) 直鎖状構造(1,4結合のみ) ・アミロペクチン (熱水に溶けにくい) 枝分かれ構造(1,4結合と1,6結合) | α‐グルコース | アミロース …濃青色 アミロペクチン …赤紫色 |
| *グリコーゲン | 動物デンプンと呼ばれる。肝臓に貯蔵。分子量はデンプンより小。 | α‐グルコース | 褐色 |
| セルロース | 直鎖状構造。植物細胞壁の主成分。人体内で吸収されないが、排出を助ける。レーヨン、ニトロセルロースの合成原料。 | β‐グルコース | 呈色しない |
*グリコーゲンはアミロペクチンと類似の構造。

アミロース

アミロペクチン

セルロース
加水分解
多糖類や二糖類は、希硫酸などの酸の中で加熱するか、酵素を作用させることによって加水分解する。
(C6H10O5)n+nH2O→nC6H12O6

セルロースから得られる物質
| 繊維 | 示性式 | 製法 | 用途 | |
| 再生繊維 セルロースの繊維を溶解した後再生 | 銅アンモニア レーヨン | [C6H7O2(OH)3]n | セルロースをシュバイツァー試薬に溶かして作る。 | ベンベルグ キュプラ |
| ビスコース レーヨン | [C6H7O2(OH)3]n | セルロースを水酸化ナトリウム濃水溶液で処理し、CS2と反応させると、ビスコースができる。これを希硫酸中に押し出すと凝固する。 | セロハン (ビスコースを膜状に再生したもの) | |
| 半合成繊維 セルロースの繊維を一部変化させる | アセテート | [C6H7O2(OH)(OCOCH3)2]n | セルロースの全てのOH基を無水酢酸でアセチル化してトリアセチルセルロースとし、一部をけん化すると、ジアセチルセルロースとなる。これをアセトンに溶かし、空気中で再生して繊維とする。 | フィルム (トリアセチルセルロースが写真用のフィルムに用いられる。) |
| 硝酸エステル | トリニトロ セルロース | [C6H7O2(ONO2)3]n | セルロースのOH基をニトロ化する。 | 綿火薬 |
| ジニトロ セルロース | [C6H7O2(OH)(ONO2)2]n | セルロイド | ||


