希薄溶液の性質
溶液の蒸気圧降下
溶媒より沸点の高い不揮発性物質を溶かすと、蒸発する溶媒分子が減り、溶液の蒸気圧は降下する。この現象を蒸気圧降下という。
溶液の沸点上昇と凝固点降下
一定圧力下で、溶液の沸点は溶媒の沸点より上昇し、凝固点は降下する。
溶液の沸点上昇度と凝固点降下度
溶媒と溶液の沸点の差を沸点上昇度、凝固点の差を凝固点降下度という。沸点上昇度、凝固点降下度⊿tは、溶液の質量モル濃度mに比例する。
Δt=Km
- 質量モル濃度〔mol/kg〕
溶媒1kg中に含まれる溶質の物質量で表す。
【注】溶質が電解質の場合、電離後のすべての溶質粒子(イオン、分子)の質量モル濃度の総和に比例する。

水溶液の沸点上昇と凝固点降下
浸透圧
浸透圧…半透膜を通って、溶媒が溶液中に侵入しようとする現象(浸透)をおさえるために溶液側に加える圧力。
希薄溶液の浸透圧Π〔Pa〕は、次のようになる。
ΠV=nRT
(V:溶液の体積〔ℓ〕、n:溶質の物質量〔mol〕、
T:絶対温度〔K〕、R:気体定数=8.3×103〔Pa・ℓ/(K・mol)〕)
【注】溶質が電解質の場合は、電離してイオンを生じ、粒子数が増加するため、同一濃度の非電解質溶液よりも沸点上昇度、凝固点降下度、浸透圧が大きくなる。



