合成繊維
合成高分子化合物
合成高分子化合物とは、小さな分子である単量体(モノマー)が多数結合してできた大きな分子(重合体・ポリマー)のことである。プラスチックや合成繊維など、私たちの身の回りの多くの製品はこの合成高分子化合物からできている。
■ 重合の基本
単量体が次々と結合して、長い鎖状の分子である重合体が生成する反応を重合という。
この重合には主に「付加重合」と「縮合重合」の2種類がある。
付加重合とは、二重結合などをもつ単量体が開いて、次々と付加するように結合し、重合体になる反応である。
縮合重合とは、2種類の単量体が結合するときに、水などの小さな分子を取り除きながら重合体をつくる反応である。
合成高分子化合物の特徴
合成高分子化合物は分子量がそろわないため、平均分子量で表す 。
明確な融点をもたず、加熱すると軟化する。この温度を軟化点という 。
内部には規則的に配列した結晶領域と、不規則に配列した非晶領域が共存している。
合成繊維
合成繊維は糸状に引きのばして利用される合成高分子。
ポリアミド
アミド結合を繰り返し生成する高分子化合物
6,6‐ナイロン(ナイロン66)
ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸を縮合重合すると6,6‐ナイロンが得られる。6,6‐ナイロンは合成繊維として用いられる。

6‐ナイロン(ナイロン6)
ε‐カプロラクタムを開環重合すると6‐ナイロンが得られる。6‐ナイロンは、合成繊維として用いられる。

アラミド繊維
テレフタル酸ジクロリドとp‐フェニレンジアミンを縮合重合させると、強度が大きく、防弾チョッキなどに用いられるアラミド繊維が得られる。

ポリエステル
エステル結合を繰り返し生成する高分子化合物
ポリエチレンテレフタラート(PET)
テレフタル酸とエチレングリコールを縮合重合するとポリエチレンテレフタラート(PET)が得られる。

アクリル繊維
軽く、やわらかい。保湿性がよい。

ビニロン
酢酸ビニルを付加重合させてポリ酢酸ビニルをつくり、これを水酸化ナトリウム水溶液でけん化するとポリビニルアルコールが得られる。

ポリビニルアルコールは、親水性のOH基を多くもつため水に溶けやすい。ポリビニルアルコールに、酸性でホルムアルデヒド水溶液を作用させ、30~40%のOH基をアセタール化すると、適度な吸湿性をもつ、木綿によく似た肌触りの繊維(ビニロン)が得られる。



